◆ 雲 ◆ コラム「ままかり」より2011年10月22日 01:01

 私は、A 新倉敷のカサブランカから、よく空を見上げる。晴れた日が多いが、曇りや雨の日もある。時には風も吹く。なにより雲が動く。空の模様がさまざまに変わる。楽しい。

 雲は、ふわっと浮いていたり、すいすいとどこへでも行く。それに、さらっとした白い雲があれば、重そうな黒い雲もある。空いちめんに広がる雲があれば、ちぎれた雲もある。でんとして動かない雲があれば、さっさと行ってしまう雲もある。

 朝日や夕日に映えるあかね雲が美しい。ある朝早く、サポーターの I さんが、「窓のカーテンをあけてごらん」といわれる。外を見れば、あかね雲が空いちめんに広がり、すばらしかった。夏に入道雲が出ると、よく夕立になる。いわし雲は秋に多い。

 雲は、動いているうちに、いろいろな形に変わる。なんとなく、人の姿に見えることがある。子どもの顔のようなとき、かわいい。また、動物に似ていることもあり、愉快である。どこかの地形のようなときもよくある。

 雲の下の方をトビやカラスが飛びまわる。ときどき、ヘリコプターやセスナ機が過ぎていく。ジェット機は白線をひき、早い。雲すれすれに高く飛ぶのは旅客機だろうか。まっ白に見える。

 フランスの有名な詩人が、「雲を愛する」という詩を作っている。そのなかで、「雲だ。ほら、あそこを行く。」と、感嘆している。雲に愛着をもっている人は、多いようである。


  白雲の 去りゆく方や 山眠る



【注釈】

 A 新倉敷では各フロアーに名前が付いてます。「カサブランカ」は父が入居していたフロアーの名前です

【写真の説明】

 人の顔に見える写真を選びました。目に見える黒点は、実はヘリコプタです。いずれ顔の部分を拡大した画像を追加するつもりです。